みかぎのかぎ

その時の思いを様々に

不器用なりの人生観。

私は、各方面において不器用である。

手先の不器用さのような物理的な意味でも、考え方や人との関わり方のような精神的な意味でも。

たぶん自分の中での優先順位をつけるのが不得手で、どれも同じように抱えてしまうのだ。

勉強や仕事、好きなことだとしても、ひとつひとつに時間をかけペース配分や見通しを考えないで進んでしまうので終わるころには大抵疲れている。

おまけに言えば自身の特性的に全身で人一倍、感覚を敏感に受け取ってしまい、張るつもりがないアンテナもほぼフル稼働しているため、より自身を消耗しやすいのだと思う。

ほどほどに、とかちょうどいい、とかなかなかできない性質であり、加減を調節しながら生活を送るのが難しいのだ。

正直言ってなかなか難儀な人生だな、と思う。

よく、「自分がもう一人いたらいいのに…。」なんて聞くけど、私は確実にもう一人の自分は求めない。

絶対面倒くさいし、疲れる。

どちらかと言えば、不器用の典型例、みたいな感じなのでもっと上手く生きなよ、と他の人には伝えたい。(言われなくたって私よりも要領よく生きている人の方が多いであろう)

だけど、不器用に生きてきた自分だからこそ培われた感性、というものがあると思う。

これまでの経験を通して、わざわざ人を下げることや傷つけることをしたくない、人を馬鹿にしたり陥れて、自分に何の得があるのだろう?と考える。

そんなことをしていると、最終的には自分に嫌気がささないか、とも。

まぁ、生きている限り自分とどう頑張っても価値観が合わない人はいるし、これからも出会うと思うので、すんなり受け入れられはしないと思うけど、『そういう思考回路もあるんだなぁ…』と認められるような人間になりたい。

何を書きたかったのか段々よく分からなくなってきたが、

これまで生きてきた自分も、

これからを生きる自分も、

そして今を生きる自分も、

不器用なりに、精一杯生きてみよう、と思う。

歩んでいく中で気づけるものもきっとあるはずだから。