みかぎのかぎ

その時の思いを様々に

心にふすまがあったら

モヤモヤする。

消えてしまいたいとさえ思う。

焦りか、思うように進めていないいらだちか。

どちらもありそうだ。

ふと、インスタでいくつかの投稿を見た事から頭の中でとある考えが出てきた。

もし人の心にふすまがあったら。

鍵をかけるほど、塞ぎ込んでいる訳ではないけど、モヤモヤした時には閉じれば仕切りになるし

人の温かさに触れたくなった時にはふすまを少しずつ開ければ(その空間より)外の空気を知ることができる。

鍵と錠だと頑丈だけど開閉に時間がかかる。

だけど、ふすまなら開閉の状態も分かりやすく、状況・相手によって加減を調節しやすい。

 

つまり、【相手のここは好きだけどちょっと苦手かも】といった複雑な心理とも非常にマッチしやすい。

 

夏目漱石の『こゝろ』でもふすまを使って登場人物達の心情が表現されている。

 

私は考えた。歴史に残る文豪も表現の一種として使っているという事は、過去からあった例えであり、現代社会においても使えるものであると。

 

モヤモヤした時、いきなり心のシャッターを下ろすのではなく、試しにふすまを置いてそっと閉めるようにしよう、そう思った。